2023年11月24日 日経平均株価:安定した上昇で終値は173円高【PER20倍33375.20円】

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2023年11月24日の日経平均株価は安定した上昇を見せ、終値は前営業日比173円高の3万3625円となった。本記事では、この日の株式市場の動きと影響要因を詳しく解説する。

日経平均の上昇要因と市場の反応

日経平均の上昇は、主に22日の米国株式市場と23日の欧州市場の好調が背景にあります。また、金利のピークアウト感や円高・ドル安の一服が影響しています。

金利動向と成長株の上昇

最近の金利動向に注目が集まっており、特に欧米市場で金利上昇のピークアウト感が強まっています。このため、成長株に対する投資意欲が高まり、東エレクなどの株価が上昇しました。

輸出関連株の動き

円高・ドル安の流れが一服したことで、トヨタなどの自動車株が輸出採算の改善期待から上昇しました。

市場の短期的な動向と売買状況

市場では短期的な過熱感から利益確定目的の売りが見られ、上昇幅は午後に縮小しました。米国株市場の休場も市場の動きに影響を与えたと考えられます。

アジア市場の影響

この日、香港のハンセン指数などアジア主要株式市場の下落が、日本市場にも影響を与えたとみられます。

TOPIXとJPXプライム150指数の動き

TOPIXとJPXプライム150指数も日経平均に追随し、それぞれ続伸しました。ここでは、これらの指数の動きと市場全体の売買状況を詳細に分析します。

TOPIXとJPXプライム150指数の詳細

TOPIXは12.75ポイント高で、JPXプライム150指数は3.73ポイント高で終えました。売買代金や売買高など、市場の詳細なデータも確認してみましょう。

個別銘柄の動向

三菱重工業やレゾナック、サイバーなどの銘柄は高値を記録しましたが、シャープやダイキン、王子HDなどは下落しました。

参考

2023/11/24 15:44 日経速報ニュース

PERから見る日経平均株価の適切な水準は?

PERとは株価収益率を表します。

私はいつもPERの水準で判断しています。PERは株価が1株あたりの純利益の何倍かを示し、成長期待に応じて値が大きくなります。

その理由は、PERは海外投資家の主な判断基準だからです。

実際、日本市場の7割は海外投資家によって売買されているためPERの判断基準は相場に反映されています。

次に、PERはEPSとセットで考えます。

EPSとは、1株あたりの利益を金額で表したものです。

株価=EPS×PERです。

前営業日の日経平均株価のPERとEPSは

  • PER: 20.15000959 倍
  • EPS: 1,648.80 円

でした。

EPSが横這いならば日本企業の稼ぐ力は変わっていないことを意味します。

それでも株価が上がった場合はPERが上昇しています。

さて、日経平均株価のPERから下記の基準が考えられます。

  • PER20倍: 33,375.20 円 →上値メド(楽観シナリオ)
  • PER19倍: 31706.44 円 →妥当な水準の中心(楽観シナリオ)
  • PER18倍: 30037.68 円 →下値メド(楽観シナリオ)

ボリンジャーバンドから見る日経平均株価は?

25日単純移動平均線(以下、25SMA)を用いて、標準偏差σを求めます。

このσを平均線に足したもの、引いたものがボリンジャーバンドです。

前営業日を含め25日間の日経平均株価の終値は

  • 2023/11/24 33625.53
  • 2023/11/22 33451.83
  • 2023/11/21 33354.14
  • 2023/11/20 33388.03
  • 2023/11/17 33585.20
  • 2023/11/16 33424.41
  • 2023/11/15 33519.70
  • 2023/11/14 32695.93
  • 2023/11/13 32585.11
  • 2023/11/10 32568.11
  • 2023/11/9 32646.46
  • 2023/11/8 32166.48
  • 2023/11/7 32271.82
  • 2023/11/6 32708.48
  • 2023/11/2 31949.89
  • 2023/11/1 31601.65
  • 2023/10/31 30858.85
  • 2023/10/30 30696.96
  • 2023/10/27 30991.69
  • 2023/10/26 30601.78
  • 2023/10/25 31269.92
  • 2023/10/24 31062.35
  • 2023/10/23 30999.55
  • 2023/10/20 31259.36
  • 2023/10/19 31430.62

です。

ここから25SMAと標準偏差を求めます。

  • 25SMA: 32,188.55 円
  • σ: 1,021.03 円

以上を用いて-3σ~+3σを求めます。

25SMAに標準偏差の1倍~3倍の値を足したり引いたりするだけです。

  • +3σ : 35252 円
  • +2σ : 34231 円
  • +1σ : 33210 円
  • 25SMA : 32189 円
  • -1σ : 31168 円
  • -2σ : 30146 円
  • -3σ : 29125 円

まとめ

  • 35252 円 :ボリンジャーバンドで見た場合→+3σ
  • 34231 円 :ボリンジャーバンドで見た場合→+2σ
  • 33375 円 :PER水準で見た場合→PER20倍(上限)
  • 33210 円 :ボリンジャーバンドで見た場合→+1σ
  • 32189 円 :ボリンジャーバンドで見た場合→25SMA
  • 31706 円 :PER水準で見た場合→PER19倍(中央)
  • 31168 円 :ボリンジャーバンドで見た場合→-1σ
  • 30146 円 :ボリンジャーバンドで見た場合→-2σ
  • 30038 円 :PER水準で見た場合→PER18倍(下限)
  • 29125 円 :ボリンジャーバンドで見た場合→-3σ

過去の日経平均株価のクセを考慮すると、PERの整数倍の水準で一度調整や折り返しが入ることでしょう。

相場の予測はできません。しかし、いつでも買いと売りが50%の確率で動くわけではありません。異常な安値はいずれ修正され上がります。異常な高値はいずれ修正され下がります。

この異常な水準を見極め、確率的に優位なポジションをとることで、長期的に利益が上がります。そのため、この記事では株価の予想ではなく現在がどの水準にあるかを常に考えます。

※本ブログは筆者が学んだ相場分析、トレード・ノウハウをお伝えすることが目的です。読者の皆様への投資助言、推奨のようなことは一切行っておりません。読者の皆様が、本ブログの記事を参考にトレードなさり、損失を出されることがあっても、筆者はいかなる意味でも責任を負いかねますことをご承知おきください。

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