ロートのスキンケア事業: 既存から新ブランドまで
「肌ラボ」の成功とスキンケア市場の拡大
ロート製薬は「肌ラボ」などのスキンケア製品で既に売上高全体の6割以上を占めている。この好調な動きを背景に、新たに3ブランド「カラミー」「ブルーミオ」「ダーマセプトRX」を投入し、Z世代から40~50代といった幅広い層をターゲットに成長を続ける意向だ。
新ブランドの特徴と戦略
「カラミー」はZ世代をターゲットにし、テカリや皮脂を吸着するローションとジェルを提供。「ブルーミオ」は40~50代向けで、保湿成分に特化している。「ダーマセプトRX」は高機能な成分を使用した製品で、肌トラブルを防ぐ独自の販売手法をとっている。
ロート製薬の成長と株価の背景
過去の業績と今後の見込み
23年3月期の連結純利益は前年同期比25%増の263億円で過去最高を記録。スキンケア事業の伸長が主要因となっており、24年3月期の連結純利益は275億円と再び過去最高を予想している。
スキンケア事業の始まりと現在
ロート製薬の初のスキンケア事業は1988年の米メンソレータム買収から。その後、研究開発を続け、「オバジ」や「肌ラボ」などのブランドを立ち上げ、成功を収めている。
結論: ロートの株価は買い?
スキンケア事業の伸長が株価の鍵
スキンケア事業の好調な伸長と新ブランドの戦略的投入を考慮すると、ロート製薬の株価は今後も上昇する可能性が高いと考えられる。
参考
2023/10/23 日経産業新聞 11ページ
2023年10月23日のロート製薬<4527.T>の株価は?
ロート製薬<4527.T>の相場分析を行います。前営業日のロート製薬<4527.T>株価は続伸。3428円で取引を終えました。
PERから見るロート製薬<4527.T>株価の適切な水準は?
PERとは株価収益率を表します。
私はいつもPERの水準で判断しています。PERは株価が1株あたりの純利益の何倍かを示し、成長期待に応じて値が大きくなります。
その理由は、PERは海外投資家の主な判断基準だからです。
実際、日本市場の7割は海外投資家によって売買されているためPERの判断基準は相場に反映されています。
次に、PERはEPSとセットで考えます。
EPSとは、1株あたりの利益を金額で表したものです。
株価=EPS×PERです。
前営業日のロート製薬<4527.T>株価のPERとEPSは
- PER: 26.96999997 倍
- EPS: 127.10 円
でした。
EPSが横這いならば企業の稼ぐ力は変わっていないことを意味します。
それでも株価が上がった場合はPERが上昇しています。
さて、PERから下記の基準が考えられます。
- PER: 32 倍: 4067.33408 円 →上値メド(楽観シナリオ)
- PER: 29 倍: 3686.02151 円 →妥当な水準の中心(楽観シナリオ)
- PER: 26 倍: 3304.70894 円 →下値メド(楽観シナリオ)
ボリンジャーバンドから見る株価は?
25日単純移動平均線(以下、25SMA)を用いて、標準偏差σを求めます。
このσを平均線に足したもの、引いたものがボリンジャーバンドです。
前営業日を含め25日間の株価の終値は
- 2023/10/23 3428.00
- 2023/10/20 3395.00
- 2023/10/19 3377.00
- 2023/10/18 3436.00
- 2023/10/17 3456.00
- 2023/10/16 3408.00
- 2023/10/13 3576.00
- 2023/10/12 3663.00
- 2023/10/11 3683.00
- 2023/10/10 3746.00
- 2023/10/6 3656.00
- 2023/10/5 3652.00
- 2023/10/4 3654.00
- 2023/10/3 3840.00
- 2023/10/2 3943.00
- 2023/9/29 4055.00
- 2023/9/28 4057.00
- 2023/9/27 4006.00
- 2023/9/26 4051.00
- 2023/9/25 4036.00
- 2023/9/22 3987.00
- 2023/9/21 3974.00
- 2023/9/20 4033.00
- 2023/9/19 4093.00
- 2023/9/15 4060.00
です。
ここから25SMAと標準偏差を求めます。
- 25SMA: 3,821.36 円
- σ: 239.58 円
以上を用いて-3σ~+3σを求めます。
25SMAに標準偏差の1倍~3倍の値を足したり引いたりするだけです。
- +3σ : 4540 円
- +2σ : 4301 円
- +1σ : 4061 円
- 25SMA : 3821 円
- -1σ : 3582 円
- -2σ : 3342 円
- -3σ : 3103 円
まとめ
- 4540 円 :ボリンジャーバンドで見た場合→+3σ
- 4301 円 :ボリンジャーバンドで見た場合→+2σ
- 4067 円 :PER水準で見た場合→PER 32 倍(上限)
- 4061 円 :ボリンジャーバンドで見た場合→+1σ
- 3821 円 :ボリンジャーバンドで見た場合→25SMA
- 3686 円 :PER水準で見た場合→PER 29 倍(中央)
- 3582 円 :ボリンジャーバンドで見た場合→-1σ
- 3342 円 :ボリンジャーバンドで見た場合→-2σ
- 3305 円 :PER水準で見た場合→PER 26 倍(下限)
- 3103 円 :ボリンジャーバンドで見た場合→-3σ
相場の予測はできません。しかし、いつでも買いと売りが50%の確率で動くわけではありません。異常な安値はいずれ修正され上がります。異常な高値はいずれ修正され下がります。
この異常な水準を見極め、確率的に優位なポジションをとることで、長期的に利益が上がります。そのため、この記事では株価の予想ではなく現在がどの水準にあるかを常に考えます。
※本ブログは筆者が学んだ相場分析、トレード・ノウハウをお伝えすることが目的です。読者の皆様への投資助言、推奨のようなことは一切行っておりません。読者の皆様が、本ブログの記事を参考にトレードなさり、損失を出されることがあっても、筆者はいかなる意味でも責任を負いかねますことをご承知おきください。
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